佐伯の魅力を発見! – マドちゃんと巡る自転車旅

はじめに
今回取材させていただいたのは、大分県佐伯市で「自転車のまち佐伯」の広告塔として活躍するマドちゃんです。彼女は、佐伯駅にあるサイクルステーション「さいきりんぐターミナル」を拠点に活動し、自転車を通じて地元の魅力を発信する取り組みを行っています。
「さいきりんぐターミナル」は、自転車のレンタルやツアー案内、観光情報の提供、さらにJR佐伯駅舎内にはシャワー施設も備えた多機能な施設で、地元住民や観光客にとって頼れる存在となっています。特に注目すべきは、県内最大規模となる30台のe-bikeの設置です。このほかにも、クロスバイクやキッズバイクなどを含む計50台が揃い、サイクルツーリズムの拠点として佐伯市を盛り上げています。
この記事では、マドちゃんの自転車への情熱や活動内容について、詳しくご紹介します。
自転車に乗るようになったきっかけ、のめりこんだきっかけとは?
自転車との出会いは、今の仕事を始めた3年前にさかのぼります。
観光業に携わりたいという思いから市観光協会に入社し、そこで「自転車観光」を担当することになったのがきっかけです。実際に自転車に乗り始めてみると、その面白さにどんどん引き込まれていきました。普段は意識しないような道や景色を感じられること、自転車を漕ぐというシンプルな行為に集中できることが、魅力的に感じられたのです。何も考えず、ただただ自転車を漕ぐその時間が楽しく、これが私を自転車に夢中にさせた理由なんです。
自転車に乗ることで、どんな喜びがありますか?
自転車を始めて感じた一番のメリットは、体が引き締まったことです。この変化を実感したとき、友人や家族にもぜひ自転車を楽しんでほしいと思うようになりました。また、佐伯のような地域を走ると、海の潮の香りを感じることができたり、普段車では気づけない細かな景色を味わえます。特に、子どもたちにもこの景色を見せたいと思うことがよくあります。そのために、学生割引を導入したレンタサイクルを提供するなど、幅広い人々が気軽に自転車を楽しめる方法を模索しています。
ガイドをするときに意識していることや、お客様への提供したい想いはどのようなものなのでしょうか?
ガイドとして心がけているのは、「綺麗事を言わない」ことです。率直に感じたことや見たままの感想をお客様に共有し、一緒にツアーを楽しむ姿勢を大切にしています。また、自分が本当に楽しいと感じたり、美味しいと思ったものだけを紹介するようにしています。佐伯には美味しい海鮮料理がたくさんありますが、特に冬の寒ぶりは脂が乗っていて絶品です。そうした地元の魅力を、自分の言葉で伝えることが価値の提供につながると信じています。
ツアーに参加するお客様が気軽に楽しめるように工夫されていることはありますか?
お客様が次の日に疲れを残さないような無理のないペースで走れるよう心がけています。例えば、子育て中のお母さんたちを連れて大入島を訪れたときは、全長17kmのコースの中で10kmほどを選んで走りました。ランチを挟んで2~3時間程度のツアーに調整した結果、普段自転車に乗らない方々からも「楽しかった」という声をいただくことが出来ました。また、自転車に乗ることで、家族との会話に集中できる時間が生まれるのも大きな魅力です。子どもたちと一緒に自転車で過ごす時間が特別なものになるよう配慮しています。
マドちゃんの視点から「大分でサイクリングをする魅力」は何だと思いますか?
佐伯市だけでも、自然の豊かさや美味しい食べ物を存分に感じられますが、大分全域を見ればさらに多様な魅力が広がっています。特に佐伯でのサイクリングは「食」が大きな魅力です。走る前日から旬の食材を味わえる飲食店が多く、コース上でもその土地ならではのグルメを楽しむことができます。また、景色が美しいことはもちろん、意外と知られていないグルメに出会ったときの感動も忘れられません。
まとめ
佐伯の豊かな自然と美味しい食文化、そして自転車だからこそ感じられる特別な景色。マドちゃんのガイドで巡るサイクリングは、そんな佐伯の魅力を存分に味わえる体験です。この記事をきっかけに、ぜひ一度佐伯を訪れ、ゆったりと自転車での旅を楽しんでみてください。佐伯ならではの発見がきっと待っています。